グループ一体ですすめる環境負荷の低減
脱炭素・省資源の取り組み
再生可能エネルギーへの取り組み
国際的イニシアチブ「RE100」に加盟
丸井グループが自社で排出するCO2の約8割は、電力使用によるものです。そこで、電力の中身そのものを再生可能エネルギーに切り替え、2030年に100%とすることを目標に掲げ、国際的イニシアチブ「RE100」に加盟しています。また、新電力さまとの共創による再生可能エネルギー調達の取り組みや、グループ企業内での電力小売事業の認可の取得による電力調達の多様化などを推進しています。
「グリーン電力証書システム」に参加
マルイファミリー溝口では「グリーン電力証書システム」に参加し、再生可能エネルギーを使用電力の一部に利用しています。また2014年より、「エイムロジスポート」(埼玉県戸田市)にて太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーへの取り組みを進めています。
電力使用量の削減
丸井グループは、日本の温室効果ガス削減目標に準じ、2030年までに2014年3月期比で46%削減をガイドラインとし、継続して温暖化防止活動を進めていきます。
長期目標の実現に向けて、自然エネルギーの積極利用やBEMS・蓄電設備・新省エネ技術の導入など、適宜検討していきます。また、営業店では、お店の改装に合わせたLED・高効率蛍光灯の導入や省エネ型空調機への入れ替え、売場・倉庫・事務所の照度や湿度管理の徹底など、継続して電気使用量の削減を進めていきます。
照明設備
2015年3月期から売場基礎照明のLED化を行い、2016年3月期に終了、年間の電力使用量を削減しました。現在は売場内の照明、後方の照明のLED化を進めています。
空調設備
定期メンテナンス実施による機器類の高効率化や、運転時間・温度設定の見直しによる効率稼動などを継続的に実施し、さらに省エネ型空調設備の導入計画を策定して、2015年3月期より順次対応しています。
新型POS・新型ATMの導入
2014年3月期より新型POS・新型ATMの導入を開始、全POS、全ATMを省エネ型新タイプへ切替えました。
店舗をあげた節電への取り組み
事務所やストックヤード・食堂・休憩室などの照明・空調の省エネ稼動、トイレのヒーターやエアータオルの休止・自販機の節電運転時間延長など、さまざまな節電の取り組みを通じて、社員の環境意識向上に向けた啓発活動を積極的に実施しています。
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- 省エネ型の売場照明
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- 新型POS
GHG(温室効果ガス)排出量削減
お客さまへの再生可能エネルギー切替のおすすめ
2020年9月、みんな電力(株)とともに、お客さまと一緒にCO2削減に取り組む「みんなで再エネ」プロジェクトをスタート。再エネ電力でお客さまとともに環境問題の解決をめざします。
各社の取り組み
丸井グループでは各社ごとに、電気、ガスなどのエネルギー使用について節電の実施や設備の効率化をすすめています。グループ会社の株式会社エイムクリエイツでは、2014年より「エイムロジスポート」(埼玉県戸田市)に太陽光発電設備を設置し、年間一般家庭100世帯分の発電量を創出しています。発電した電力は電力会社へ売電し、CO2排出量削減に貢献します。またグループ会社の株式会社ムービングでは、物流事業で使用する車両にエコハイブリッド車を導入し、CO2排出量削減に努めています。「マルイ」「モディ」店舗では、従来の広告看板と比較してCO2排出量が少ないと言われている、デジタルサイネージ(電子看板)を順次導入しています。
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- 2014年より「エイムロジスポート」
(埼玉県戸田市)に太陽光発電設備を設置。年間一般家庭100世帯分の発電量を創出
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- 株式会社ムービングが物流事業で使用する車両にエコハイブリッド車を導入し、CO2排出量削減に努める
水資源への取り組み
丸井グループでは、一部のマルイ店舗や本社ビルの建物で水資源の有効活用をおこなっています。屋上で貯水した雨水をトイレでの排水に使用したり、社員用トイレの排出量は無駄のない量に設定しています。
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第三者検証者
一般財団法人日本品質保証機構(JQA)
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- 雨水槽
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廃棄物削減への取り組み
丸井グループでは、お取引先さまにもご協力いただきながら廃棄物量の削減および廃棄物の分別によるリサイクル率の向上につとめています。2022年3月期は10,102トン、リサイクル率は70.1%となりました。
また、責任のある廃棄を行うため、廃棄物処理を受託していただけるお取引先さまの現場へ赴き、お互いに不備はないか確認しながら法に則った最終処分を行っています。
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第三者検証者
一般財団法人日本品質保証機構(JQA)
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- 店舗での廃棄物の分別
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- マルイファミリー溝口 ごみ処理施設導線レイアウト
食品のリサイクルについて
丸井グループは、食品リサイクルをすすめる店舗の取り組みを広めています。食品廃棄物を発生の段階から分けられるような環境を整え、リサイクル率向上につなげています。
包装材の考え方
包装材の方向性
丸井グループは、ビジネスを通じて持続可能な社会・地球環境を実現することが、将来世代への倫理的な責任であると考えています。持続可能な循環型社会をめざし、梱包材においても環境負荷の少ない素材を使用し、また使用した梱包材の回収・リサイクルに取り組むことで、バリューチェーン全体での資源循環の実現を推進します。
丸井グループにおける包装材(プライベートブランド商品)
包装材の取り組み・今後の方向性
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現在の取り組み | ・再利用可能なケースの利用 ・ハンガーの回収・リユース |
・包装材を含むゴミ分別の促進(例:マルイファミリー溝口のエコファクトリー*) |
・プラスチックのショッピングバッグを紙袋に変更 ・靴箱を再生紙素材に変更 ・靴の型崩れ防止ストローの素材変更 |
今後の方向性 | ・現在の取り組みを継続 |
・商品・用度の包装材を環境負荷の低い素材へ変更(環境関連認証の取得推進) ・ごみの分別促進(リサイクル率の向上) ・お取引先さまへの、環境負荷低減の取り組みの働きかけ |
・プラスチック素材のものは、紙素材に変更し重量の削減 ・お客さまと一緒に長く使えるショッピングバッグを作成 |
* マルイファミリー溝口の廃棄物集積所(ゴミ計量システムの導入によりテナントさまごとの排出量の可視化やイラストを使った分別の工夫を実施)
適用範囲
包装材の素材 | 店舗・ECなど事業所で 廃棄される包装材 |
お客さまにお渡しした後 廃棄される包装材 (ショッピングバッグなど) |
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自主編集売場 | PB*1 | ・環境負荷の低い素材に変更 |
・ごみ分別の促進によるリサイクルの徹底 |
・お客さまに渡す量を減らす |
NB*2 | ・環境負荷の低い素材への変更を働きかける |
・ごみ分別の促進によるリサイクルの徹底 |
・お客さまに渡す量を減らす |
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テナントさま | ・同上 |
・ごみ分別の促進によるリサイクル率の徹底 |
・上記を働きかける |
*1 プライベートブランド
*2 ナショナルブランド
包装材の排出量(推計)
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | ||
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紙 | 総重量(トン) | 319.4 | 236.4 | 161.3 |
再生材や認証材を使用した包装材の構成(%)* | 24.4 | 33.2 | 51.8 | |
社内リサイクル率(%) | 100 | 100 | 100 | |
プラスチック | 総重量(トン) | 165.0 | 99.4 | 46.2 |
社内リサイクル率(%) | 100 | 100 | 100 |
* 2020年7月よりプラスチック製ショッピングバッグを廃止し、100%リサイクル紙製に切り替え
包装材における目標
丸井グループは、紙包装材・プラスチック包装材の総重量の削減を推進すると共に、今後も分別を徹底し、リサイクル率100%を維持します。またお取引先さまやお客さまにもリサイクルを働きかけ続け、社会全体の包装材における環境負荷低減を後押ししていきます。
包装材削減への取り組み
各地域で処理されている一般廃棄物の中にはたくさんの包装材が含まれており、丸井グループでは、商品を提供する責任として包装材の削減をめざしています。
プラスチック削減:ショッピングバッグの素材を紙に変更
お客さまとともに「マイバッグをご利用いただく文化」の醸成に取り組むため2020年6月をもってプラスチック製ショッピングバッグを廃止し、2020年7月より全国の丸井・モディ店舗内の自主運営ショップ等のショッピングバッグを紙製に切り替え有料といたしました。紙は100%リサイクル紙を使用し、森林の保全に貢献しています。
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- 紙製ショッピングバッグ
お客さまへ簡易包装のおうかがい
商品をお渡しする際には、お客さまのご要望をおうかがいするようにしており、過剰な資源の使用を避け、廃棄物の削減につなげています。
お客さまにうかがった「ちょうどいい」包装方法
食遊館での紙手提げ袋無料提供を終了
近年のお客さまの社会へのお役立ち意識の高まりと、包装材の削減による環境保全の観点から、2017年2月より紙手提げ袋の無料提供を終了。お客さまに紙手提げ袋をお渡しする際、10円以上の寄付金をお預かりし、環境保全に役立つよう環境団体や地元自治体に全額寄付しています。
レジ袋の削減
2020年より、プラスチックの過剰な使用を抑制するため、全国でプラスチック製買い物袋の有料化がスタートしました。すべての「まるい食遊館」では、2019年からレジ袋を有料化して、レジ袋の削減に取り組んでいます。
荒川クリーンエイド・フォーラムより感謝状授与
「北千住マルイ」では、「足立区」のほか、荒川のゴミ拾いなどを通して自然の回復をめざしている「特定非営利活動法人 荒川クリーンエイド・フォーラム」を寄付先としてお客さまに選んでいただいています。2014年2月、この取り組みを継続的にすすめてきた企業として、「荒川クリーンエイド・フォーラム」の20周年記念会で感謝状をいただきました。
贈呈先
国分寺マルイ | 公益財団法人「トトロのふるさと基金」 |
マルイファミリー溝口 | 特定非営利活動法人「多摩川エコミュージアム」 |
北千住マルイ | 特定非営利活動法人「荒川クリーンエイド・フォーラム」 |
マルイファミリー海老名 | 環境保全活動団体「桂川・相模川流域協議会」 |
マルイファミリー志木 | 環境保全活動団体「川と街をきれいにする運動推進協議会」 |
戸塚モディまるい食遊館 | ボランティア活動団体「柏尾川 魅力づくりフォーラム」他 各地元自治団体に提供 |
国分寺マルイ 公益財団法人「トトロのふるさと基金」 |
ファミリ-溝口 NPO法人「多摩川エコミュージアム」 |
北千住マルイ NPO法人「荒川クリーンエイド・フォーラム」 |
ファミリ-海老名 環境保全活動団体「桂川・相模川流域協議会」 |
ファミリ-志木 環境保全活動団体「川と街をきれいにする運動推進協議会」 |
戸塚モディまるい食遊館 ボランティア活動団体「柏尾川 魅力づくりフォーラム」 他各地元自治団体に提供 |
通販用サイズ可変BOXの導入
通販用サイズ可変BOXの導入により、1足だけ返品の際はBOXを折り曲げ、無駄のないサイズで配送できるため、お客さまの利便性向上と運送負担を軽減しました。
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Before
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After
グループで取り組む「リユース」
ハンガーリユースへの試み
1997年より百貨店統一ハンガーを導入し、納品後再び回収して返却する循環型の運用を実施、またそれ以外の不要となったハンガーはプラスチック原料としてリサイクルをおこなっています。リサイクルに回すハンガーはまだ使えるものが多いという点に着目し、2016年にグループ一体のプロジェクトを発足し、2017年4月よりリユースする運用をスタートしました。
折りたたみ式のコンテナ「リピートBOX」
(通い箱)を導入
折りたたみ式のコンテナ「リピートBOX」(通い箱)を導入し、結果として株式会社ムービングを起点とする物流用のダンボール使用はゼロとなっています。
このサステナビリティサイトは、色覚障がい者の方々に配慮しています。