1. トップ
  2. サステナビリティ
  3. 重点テーマ2
  4. 多様性推進プロジェクト 全員がイキイキと活躍できる風土づくり

多様性推進プロジェクト全員がイキイキと活躍できる
風土づくり

「多様性推進プロジェクト」とは、丸井グループ全社を横断する公認プロジェクトです。
「全体プロジェクト」と、「事業所プロジェクト」を2本の柱として、全体で話し合った内容を、各自の事業所へ共有・浸透させながら、グループ全社で多様性推進に取組んでいます。

多様な仲間と共に、築きあげた達成感

針谷 美与子
プロジェクト当時:
株式会社丸井
オムニチャネル事業本部
メンズアパレル課

多様な仲間と共に、築きあげた達成感

「多様性推進プロジェクト2015」が始動した早い段階で、その中心となる「全体プロジェクト」と「事業所プロジェクト」の連携や目的の共有について、いくつかの課題が見えてきました。一人のプロジェクトメンバーが事業所へ持ち帰り、100人200人と情報を共有し、各所の独自性を取り入れながら多様性を推進する。それは前例もなく、思った以上に大変なことでした。

そこで私たちは、多様性推進委員会の方々のサポートを得ながら、①多様性の浸透 ②世の中を知る ③お互いを知るという3テーマに活動を絞り込み、それを具現化していく企画に着手。2016年2月を「多様性推進月間」と定めて、数多くの施策を展開しました。

推進月間の取組みで特に印象に残っているのは、責任者層の方々を対象に開催した「ダイバーシティフォーラム」です。事業所ごとに全22回、計670名が参加したこのフォーラムは、「多様性は女性だけではなく、すべての人に関わってくる取組み」であることへの理解を深める有意義な取組みとなりました。「自分のマネジメントや部下との接し方などについて、同じ立場の責任者と話す良い機会を持てた」というご意見もいただきました。そして私自身も、フォーラムやプロジェクト活動全般を通じて、自立して考え行動することの重要性や、自分の言葉で発信することの大切さを改めて実感しました。これからは人事部としての視点も活かしながら、多様性の推進にずっと関わっていきたいと思います。

永久メンバーとして、多様性推進を
ライフワークに

>

佐藤 慎平
プロジェクト当時:
株式会社丸井
大宮マルイ メンズ統合ショップ

永久メンバーとして、多様性推進を
ライフワークに

「多様性推進プロジェクト」の活動初年だった2016年3月期は、公募によって、グループ各社から43名が集結しました。そのメンバーが本社で話し合うのは、「丸井グループ全体の多様性について」という大きなテーマ。一方で、2015年当時まだ店舗では、「多様性って何?」といった温度差も。そこで、「全体プロジェクト」と並行しておこなう「大宮マルイ」の「事業所プロジェクト」では、一緒に働く一人ひとりを知り、現場のリアルな多様性を理解していくことからはじめようと考えました。その第一歩として、店舗で働くすべての社員の写真やアピールポイントをサポートセンターに掲示。ショップごとのオフサイトミーティングや、ママ × 独身、責任者 × 若手などちょっと意外な組み合わせのオフサイトミーティングも実施。「事業所プロジェクト」のメンバーたちと密に話し合いながら、自分を知ってもらい、相手を知ろうとする数多くのきっかけづくりを、根気強く継続していきました。

反面、物事をスタートすることの難しさも味わいました。さまざまな人の意見を聞く、自分も伝える。まわりの人々と一緒に考え、より良くしていく。多様性への取組みは、どれも短期間でできることではなく、明確なゴールもありません。2016年3月期の「多様性推進プロジェクト」の任期は満了しましたが、私個人はその後も「事業所プロジェクト」のメンバーとして活動中です。丸井グループで多様性が当たり前のことになるように、「多様性推進プロジェクト」の永久メンバーの心意気で、これからも多くの方とコミュニケーションを深めていきます。

自分も多様性の一人であることの意義を追求

坂内 三保
プロジェクト当時:
株式会社丸井
マルイファミリー海老名
レディスバッグ担当

自分も多様性の一人であることの意義を追求

これまでの経歴の中で、途中入社、社内結婚、産休後の短時間勤務、異動、職種変更などさまざまなことを経験。現在12歳の息子がいる自分もまた、多様性を構成している一人です。そんな私が「多様性推進プロジェクト」に参加した2016年3月期は、8年ぶりの異動と、14年近く担当した時計売場からレディスバッグ売場への職種変更が重なった激動の時期でした。大混乱の最中にありながらも、「今の私なら、次の子育て世代の役に立ちながら、自分もまた新しいやりがいを持って働けるのではないか」との想いから挑戦を決意。1年間ずっと私をフォローしてくださったまわりの方々には、本当に感謝しかありません。

丸井グループの強みは、人の良さ。お客さまに喜んでいただきたいというベースがあるからだと思いますが、うれしいことも辛いことも、相手の立場で一緒に考えてくれる。その社内気質は、私が転職してきた10数年前のままであり、多様性を推進するうえでも大きなポテンシャルであると感じます。月に1~2回、本社でおこなわれる「全体プロジェクト」の活動は、朝から夕方まで続きます。その活動を受けて「マルイファミリー海老名」では、「事業所プロジェクト」の集まりを週1回ペースで設定し、全体で話し合ってきた同じテーマについてディスカッション。社内SNSの中には、「事業所プロジェクト」のページをつくって意見交換。ダイバーシティ新聞も定期的に発行して情報を発信。こうした「マルイファミリー海老名」独自の取組みや、本社との連携体制は、現在のメンバーにもしっかり受け継がれています。

活かす。活かされる。
どちらも多様性の醍醐味

東 哲弘
プロジェクト当時:
株式会社丸井
マルイシティ横浜 マルイモデル

活かす。活かされる。
どちらも多様性の醍醐味

私は、まわりを活かす多様性と、まわりに活かされる多様性を、短い期間にどちらも知るという貴重な経験をしました。活かすことができたのは、2016年2月です。「多様性推進プロジェクト」の「多様性推進月間」にあわせて、マルイシティ横浜でも同年2月を「事業所プロジェクト」の推進月間に選定。パパだけランチミーティングや、責任者のイクメンミーティングなど、要望に応じた施策を1カ月間毎日開催し、多様性に対する店内の意識を他の方のサポートもありながら一挙に高めることに成功しました。

一方、活かされたのは、店舗の異動と同じタイミングで、紳士服のショップ長から婦人服のショップ長へ職種変更した時のことです。それまでの経験からすると、売場責任者は何でも知っていて、何でも答えられる存在だったはずが、スタッフに教えてもらわないといけない場面も出てきました。でも、そんな状況になったからこそ、本気で多様性に取組むきっかけをつかんだとも言えます。まさしく「個人の中の多様性」に直面した瞬間です。マネジメントスタイルも、仕事のやり方も、変えていかざるを得ません。自分で決めて指示するのではなく、みんなに聞いて、一緒に考え、話し合いながら仕事をすすめるという、多様性のおもしろさに気づくという貴重な体験を得ていました。小さい個人的なエピソードではありますが、多様性は大変な面もある一方、新しい気づきにあふれたチャンスでもあるのです。

多様性は、本当に多様。
みんな違って当たり前

美濃和 祥子
プロジェクト当時:
株式会社エイムクリエイツ
商業・広告事業本部
営業管理部

多様性は、本当に多様。
みんな違って当たり前

出産や子育てに限らず、自分の病気、介護など、誰もが多かれ少なかれいろいろな問題を抱えているかもしれません。今は、フォローしてもらうことが多い立場にあったとしても、そのうち自分に余裕ができたなら、フォローする側となっていつか誰かの力になる。だからその時その時にできる範囲で、一緒に支え高め合っていこう。そんな姿勢や思考も、実は多様性推進の一つです。

プロジェクトの現場では、「多様なメンバーで、多様な意見を集めることから、より良いものが生まれる」という概念も多様すぎて、めざすところまでの道筋がまとまらないという現実に直面しました。「講演会のテーマを何にするか」といったことでも、多様な意見が出て決まりません。焦る中、自分の意見を押し通そうとする私。「あれ、私いま、嫌な上司の典型みたい…」と衝撃を受けたり。でも見方を変えて、「なぜあの人はこう考えるのだろう」と肯定的に捉えられるようになってくると、「心にささるテーマや手法はみんな違って当たり前」ということに納得。自分と違う他者をインクルージョンする姿勢こそ大切なのだと、新しい気づきが生まれてきました。個人的なことですが、それも多様性推進への一歩です。

「多様性を推進して、企業価値を上げる」という大きなテーマは、「営業利益を1億円上げる!」というような具体的数値や目標とは違います。そもそも多様性は、一つの概念でくくれないから多様なのですから。自分もまた多様な人材の一人として、働き続けたいと思います。

このサステナビリティサイトは、色覚障がい者の方々に配慮しています。

PAGETOP