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ビジョン策定のプロセス

今回宣言した「ビジョン2050」は、約1年間かけて、グループ社員、執行役員、有識者との対話を重ねながら策定しました。ビジョンの策定に自ら手を挙げて集まった社員たちを起点に、2050年の未来をゴールとしたバックキャスト手法を通じて、丸井グループのめざす未来を一緒に考えました。

ビジョン策定の背景とプロセス

始まりは、投資家の皆さまからのご意見でした。「インクルージョン」という共創理念の浸透と事業戦略の実施により、市場からも企業価値の向上を評価していただいた一方で、「長期ビジョンとその実現に向けた長期目標を示してほしい」「長期目標に向けた進捗状況を定量的に示してほしい」という課題を提示していただき、今回のビジョン策定がスタートしました。2050年という超長期のビジョンを策定するためには、実際にその時代を生きる世代の社員たちの声が最も重要です。そこで、ビジョン策定に参画する若手グループ社員を募り、社員一丸となって動き出しました。

グループ横断の「サステナビリティプロジェクト」発足

丸井グループには、中長期視点で会社や社会全体に関わるテーマについて、未来志向で深く議論する4つの公認プロジェクトがあります。そのうちの一つである「サステナビリティプロジェクト」は、2018年に発足しました。自ら手を挙げる公募制のプロジェクトの中で、約7倍という過去最高の応募倍率となり、その中から選抜された約50名のグループ社員が参加。外部有識者とのワークショップを行いながら、「ビジョン2050」について議論を重ねました。

1年間の主な動き

2017年12月 IR DAYにて、投資家の皆さまからご意見をいただき、ビジョン策定に向け新プロジェクトを発足。社員へのヒアリングや外部有識者との対話を進める。
2018年1~2月 役員・若手社員・外部有識者を交えて「第1回未来創造ワークショップ」を全4回実施。主に「丸井グループの2050年にありたい姿」について議論。
5~9月 公募制で集まったプロジェクトメンバー・外部有識者を交えて「第2回未来創造ワークショップ」を全7回実施。主に「丸井グループの2050年にありたい姿」について議論。
9月 第2回ワークショップで6つのグループに分かれた社員たちがまとめた「丸井グループの2050年にありたい姿」を、執行役員に直接提案後、事務局で素案を作成。
10月 執行役員のみで「第3回未来創造ワークショップ」を実施。主に社員が作成した「ビジョン2050」の素案について、執行役員の意見や見解を共有しながら議論。
12月 執行役員のみで「執行役員ビジョン合宿」を実施。12月10日の共創サステナビリティ説明会での発表に向けて、「ビジョン2050」の最終検討を行った。

社員が起点となった未来創造ワークショップ

「サステナビリティプロジェクト」に参加した社員は、まず30年後の外部環境分析を行い、確実に訪れる未来トレンドと、それに対して自分たちがめざしたい世界は何なのかを議論しました。その後メンバーを6つのグループに分け、それぞれ「丸井グループの2050年にありたい姿」を検討し、執行役員への直接提案を行いました。各グループの代表者とメンバーの声をご紹介します。

30年後の主役である子どもたちの声

長期ビジョンを検討するにあたり、30年後の未来を担っていく主役の子どもたちの考え方や意見を参考にするべく、東京都・品川区立荏原第五中学校さまに協力していただき、合計130名の子どもたちと議論を行いました。まずは30年後の未来がどうなっているのかを想像し、それを踏まえて、「こうなっていると良いと思う30年後の世界」を考えてもらいました。子どもたちからは、「人との関わり合いを重視したい」「エコな生活が日常的になるといい」「テクノロジーによる支配が怖い」など、未来に対する期待や不安の声が上がりました。こうした子どもたちからの意見を丸井グループの長期ビジョン策定に反映し、将来世代のステークホルダーとの共創の第一歩を踏み出しました。

  • こどもの意見

ご協力者さまのコメント

諸戸 彩乃
東京都・品川区立
荏原第五中学校 教諭
「みんなの発言が、丸井さんの新しい経営方針を考える上での参考になるんだよ」と伝えたところ、やる気を出して楽しそうに参加していた姿が印象的でした。また、「便利になりすぎる世の中は嫌だ」「食事は家族と共に食べたい」などの生徒の発言は予想外で、人と関わるあたたかさや、人間としての営みの本質的なものは失ってはならないのだと、今回の授業のおかげで実感しました。

執行役員ワークショップ「執行役員ビジョン合宿」

サステナビリティプロジェクトメンバーによるビジョン提案、子どもたちとの意見交換などを経て、最後は執行役員全員による一泊二日の集中合宿を実施し、長期ビジョンの最終段階を詰めていきました。合宿では、社員や子どもたち、有識者からの意見を整理して理解した上で、グループごとに分かれて長期ビジョンの再検討・発表・共有を行いました。「二項対立を乗り越えるという言葉に、困難に立ち向かう革新的な意志を感じる」や「グリーン・ビジネスのKPIは具体的で良いが、他のビジネスのKPIは今後さらに精査が必 要」など、さまざまな意見が飛び交う自由闊達な議論が行われました。合宿での最終検討を経て、2018年12月10日、共創サステナビリティ説明会での長期ビジョン発表に至りました。

このサステナビリティサイトは、色覚障がい者の方々に配慮しています。

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