多様性推進委員会多様性は、楽しい!その実感を多くの仲間と共有できる未来を創る
-
-
津田 純子
株式会社丸井グループ
執行役員
新規事業推進部長 -
矢澤 慎一
株式会社ムービング
丸井オムニチャネル推進本部
丸井オムニチャネル推進部長
-
* 役職は取材時のものです。
「多様性推進プロジェクト」の活動をサポートする「多様性推進委員会」。2017年3月期委員会メンバーである2人の目から見たプロジェクト活動について語り合いました。
2013年からの取組みで、変わってきたこと
津田:多様性への意識が、この約3年半で大きく変わってきたと感じています。私は、「多様性推進委員会」の前身である「2030委員会」の立ち上げからメンバーとして関わっているのですが、当時の女性管理職5名だけでスタートした取組みでした。それが社員が手を挙げて集まる「多様性推進プロジェクト」へと拡がり、50人、60人規模へと拡大。そして事業所の代表でもあるプロジェクトメンバーが、各事業所のプロジェクトメンバーと活動を共有し、所属長のサポートのもと事業所の活動を推進する構造が確立されてきたことで、多様性について考える人・関わる人の数が飛躍的に増えたという認識です。スタートしたばかりの2013年当時は、「ダイバーシティってお台場だよね!?」といった、冗談のような「あるある話」に事欠きませんでしたが。これまで矢澤部長は、多様性の浸透をどのように感じていらっしゃいましたか。
矢澤:それぞれの立場によっても違いはあるのでしょうが、おっしゃる通りこの3年半で、みんなが多様性を自分のことに置き換えられるようになってきた印象です。2016年10月に私自身が「多様性推進委員会」メンバーになってまず驚いたのは、プロジェクトに参加する人たちがとにかく明るいこと。本音を言える仲間がいて、対話しながら積み重ねていける場が常に用意されていること。だからこそ、短期間でここまですすんだのだなというのが正直な第一印象でした。
津田:丸井グループの多様性推進は、トップダウンとボトムアップの両輪からすすめて、ボトム層、ミドル層、トップ層を縦横無尽に引き込み、巻き込みまくって、みんなでやる。それが良かったのかもしれませんね。人と人の中から生まれる有機的なつながりは、どんな時も、想像を超えた大きな原動力になるのだと思います。
ボトムアップが結実した、「多様性推進月間」活動
津田:そのボトムアップが実を結ぶ最初のステージとなったのは、2016年2月に開催した「多様性推進月間」でした。全社員に多様性に触れてほしいという想いから、複数の施策を同時多発的に実行。「多様性推進プロジェクト」のメンバーは、途中挫けそうになりながらも、自ら企画、交渉、調整、現場運営などのすべてをやり遂げることができました。私もとてもうれしかったです。まわりを変えるためには、まず自分が変わらなければいけないということへの気づき、もがき、そして成功。そのすべてがメンバーたちの成長となった気がします。
矢澤:「多様性推進月間」の開催時は、私自身はまだ推進委員会のメンバーではありませんでしたのでお聞きしたいのですが、そうした活動の中で委員会メンバーはどのような役割を果たしていらしたのでしょうか。
津田:委員会の立ち位置は、プロジェクトメンバーの自主性をとことん突き詰めて、それを補助するサポート役。とはいえ表立たないところから、意識的に質問を投げかけたり、メンバーの背中を押したりしていましたけれど。
矢澤:メンバーが本当にやりたいことをサポートしていくという役割は、ある意味、日々の業務にも言えることだと思います。今までどちらかというと自分がリーダーシップをとることを意識してきたのですが、それぞれに考え方・働き方は違いますので、その個性をどう引き出していくか。多様性推進に関わることで、聴くこともマネジメントとして非常に大切だという考え方が、自分の中にも浸透してきたというのが実感としてあります。
企業価値は、「働きやすい」から、「働きがい」へ
矢澤:これまでの活動を通じて、「目に見える多様性」への理解はすすんできています。その次のフェーズとなるのは、「目に見えない多様性」に気づく力だと思います。知識として理解するだけでなく、実際に自分で体験し、相手と触れ合う機会を得ることで、自分のこととして捉えて理解する。それができれば、モノの見方や考え方も変わり、真の理解につながります。
津田:だからこそ、聴くって大切だと思うんです。今の時代はネットで検索すれば、ほとんどのことが数秒でわかります。それこそ、「ダイバーシティ&インクルージョン」の意味なども。でも数秒でわかることは、すぐに忘れることが多いのも事実です。だから私は、聴きたい、知りたい。どんなライフスタイルなのか。どういう働き方をしたいのか。人に負けないところは何なのか。
矢澤:社員の側からも、何が好きか、この仕事は好きか、内面的なことも自然に話せて、自分らしさを発揮できる土壌がますます必要になってくると思います。一人の人間として多様性が認められ、任せてもらえることが増えると、やりがいが生まれて仕事もより楽しくなるはずです。多様性を個性に置き換えてみると、わかりやすいですよね。個性や自分の得意な力を発揮することが、イノベーションにもつながりますし。
津田:働きがいの創出ですね。それも今後の重要な課題です。すべての社員がそれぞれに自分の多様な強みを伸ばして、しあわせの総和を増やしていく。そこに、「働きがい」という企業価値が生まれます。「多様性推進プロジェクト」メンバーの成長がそれぞれの事業所での発展につながり、ひいてはお客さまサービスへと還元されていく多様性サイクルを、これからも大切にしながら未来志向で活動を続けていきたいですね。
津田 純子 株式会社丸井グループ |
|
||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
矢澤 慎一 株式会社ムービング |
|
このサステナビリティサイトは、色覚障がい者の方々に配慮しています。