株式会社丸井 代表取締役社長
2020年9月
人口減少や消費低迷等により、小売が業態として非常に厳しい環境にあると世間からはとらえられています。
しかし、私はそんなことはないと考えています。確かに大量生産・大量消費のモノやサービスの需要は縮小していくでしょう。ですが、既存のビジネスモデルがもはや通用しなくなっていく一方で、「自分らしくありたい」という気持ちに寄り添うパーソナライズのニーズは、将来世代を中心に加速度的に拡大しています。自分らしく豊かに、しあわせになりたいという気持ちに対応するビジネスモデルができれば、小売には非常に明るい未来があるのではないかと思います。
そのカギとなるプレイヤーがD2Cブランドです。欧米のD2Cブランドと出店交渉した際、まさに将来世代の人たちが志向するサステナブルな世界観を実感しました。オンライン中心で運営している彼らには、実店舗や接客スキルというリソースがありません。それらを年間2億人が来店されるマルイ・モディ店舗を持つ丸井が補完することで、将来世代に向けた新しいビジネスを創造していくことができると確信しています。
今後は、こうしたD2Cブランドやコンテンツ、シェアリングなどのように、新しい体験価値を提供するテナントの構成を24年3月期までに60%まで拡大し、アフターデジタル時代のリアル店舗ならではの価値を提供する「売らない店」をめざしていきます。
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